ラグビーの全国大学選手権は、13日に東西2会場で3回戦3試合が行われる。京産大(関西3位)は、大阪・花園ラグビー場で慶大(関東対抗戦3位)と対戦。12日は京都市内で最終調整し、伊藤鐘史監督から選手にジャージーが手渡された。

ロック田中利輝主将(4年)は「スクラム、モールは京産大の伝統。モールは基本的なことをすれば、必ず押せる。武器にしないといけない」と伝統の強力FWを押し出す決意だ。

関西リーグでは、新型コロナウイルスの集団感染で大学選手権を辞退する同大に敗戦。残り1枠をかけた関学大に勝利し、全国切符をつかんだ翌日には、15年ワールドカップ(W杯)日本代表の同監督から「安堵(あんど)してもらったら困る。日本一まで、あと4つだ!」と言葉をかけられた。FW戦はもちろん、ルーズボールへの反応を磨き、ボール争奪戦のしつこさにこだわった。田中主将は「ひたむきさの勝負になる」と誓い。悲願の日本一の頂を目指し、初戦に臨む。【松本航】