八雲学園は18-19と今大会初めて第1クオーターでリードを許してスタートした。その後は一進一退の大接戦。第3クオーターで一時、57-52と5点差をつけてリードを奪い返したが、シュートの精度を欠いて高知中央に再び逆転を許した。その後もあと1本が入らず惜敗した。

ゴール下にそびえる身長188センチの高知中央のナイジェリア人留学生ンウォコ・マーベラス・アダクビクター(3年)に最後まで苦しんだ。中からの攻撃がままならず、外からシュートを狙ったが、精度を欠いたのが敗因だった。「中央が大きいので、外からシュートをしっかり入れようと思っていたけど、できなかった。ベスト8に向けて気持ちを高めていただけに悔しい」。22得点10リバウンドと奮闘した粟谷真帆主将(3年)は涙声を絞り出した。

ベスト4を目標に大会に臨んだが、ベスト8を前に敗退した。それでも1回戦で敗退した昨年からの成長は見せることはできた。「目標のベスト4に進出して、支えてくださった方々に恩返しがしたかった。負けてしまいましたが、コロナ禍の中で大会を開催してくださったことに感謝したいです」と粟谷。悔しい敗戦にも、感謝の言葉を忘れなかった。