昨年準優勝の福岡大大濠(福岡)が3回戦で姿を消した。昨年4強の東山(京都)との強豪対決は開始から劣勢に立たされた。前半は身長206センチのコンゴ民主共和国からの留学生ムトンボ・ジャン・ピエール(3年)を軸にした東山の高いインサイドを崩せず、第1クオーターは7-23。前半を終えて20-48という大差がついた。このエンジンのかかりの遅れが致命傷になった。

「点差がついたと言っても20点台だったので、我慢してディフェンスをしていれば、シュートが入ってくれば追いつけると思っていた。そのシュートがなかなか入らなかった。コミュニケーションも相手より少なかったかもしれない」と、平松克樹主将(3年)はもどかしい試合内容を悔しそうに振り返った。

試合前夜、昨年の決勝で対戦した福岡第一の松本宗志主将(3年)からラインで連絡が入った。「明日は勝ち上がれよ」。お互い福岡県勢による2年連続の決勝対決を目指していた。「決勝で福岡対決が実現できなくて悔しい気持ちでいっぱい。第一には優勝してもらいたい」。平松は最後に同県のライバル校にエールを送った。