東京の樋口新葉(20)は184・41点で総合5位だった。フリーは、後半のジャンプが乱れて全体7位の119・82点となった。

冒頭、宣言していた通りトリプルアクセル(3回転半)を回避。2回転半に変えて成功させると、後半の構成も変えた。「点数的に(基礎点が1・1倍になる)後半に2回転半はもったいないな」と、より点数の高い3回転ルッツや3回転ループを選択。それぞれ2回転、1回転とミスにはなったが「構成を変えたり、挑戦したり、経験は積めた年になったかな」と振り返った。

今季は「全然、良くないなって感じ。悔しい1年だったんですけど、その悔しい気持ちを、どう来季につなげるか。(長いオフで)来年のことを考える時間がある。複雑なんですけど、いい経験というか、いい1年になった」と自己分析した。

来季のプログラムは「2年ぶりに変えます」と明言し「新しく作るに当たり、どういう曲がいいかな、どういう構成がいいかなと考えて。何パターンあってもいいと思うので、やりやすい構成に。昨季の自分の演技、ほかの選手の演技も研究して、自分の強みにるようなプログラムにしていきたい」と語った。

持ち味のジャンプと22年北京オリンピック(五輪)への思いを聞かれると「絶対、行きたい。3回転半(の苦労)は想定内。アクセルを2本、できれば入れたいし、成功率とか言ってる場合じゃない。安定して跳べるように。五輪に出たいし、五輪でメダルも目標だけど、そのためには全日本でメダルを取らないと。まずは日本でトップを目指せるように。今はそういう状態じゃないけど、ダントツで勝てるようにして自信を持ちたい」と切り替えた。