テニスの4大大会今季初戦、全豪オープンが8日、メルボルンで開幕。日本男子のエースで、世界ランキング42位の錦織圭(31=日清食品)は、1回戦で同16位のカレニョブスタ(スペイン)に5-7、6-7、2-6のストレートで敗れた。しかし、スタートは「勝てるかもしれない」と思ったほど、久しぶりの手応えを感じた復活の一戦だった。

いつ来るのか「自分にも分からない」という復活の兆しが、突然やってきた。「試合前も、特にいいという感じではなかった」が、試合に入ると「昨年も合わせて、最もベストなプレーだった」と感覚がよみがえった。特に、いつも復帰の課題となるフォアの安定性が、この日は「すごく良かった」。しかし、逆に「これだけ良くても勝てないか」と、敗れた結果には「ショックもある」。第3セットは別だが、第1か第2セットで、セットは取れていたと思うと「少し複雑な気持ち」と、手応えと敗退で、ない交ぜの感情だ。

今後は、まず欧州の室内2大会に出場する予定。世界ランキングが40位台に落ちているため、シードがつきづらいが「早くはい上がるしかない」。それでも「今日のテニスなら、(相手が)トップ10の選手じゃなければ、いけると思う」と、今年の道が開けてきた。

◆全豪オープンテニスは、2月8~21日、WOWOWライブで連日生中継。WOWOWオンデマンドでも同時配信予定。

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