NTTドコモのヨハン・アッカーマンヘッドコーチ(HC、50)は敗れても選手をたたえた。「非常に誇りに思う。最後まで戦い、個性も出した。前半は(内容で)勝っていたと思う」。

前半34分に相手反則からモールでトライを奪うなど7-3と逆転し、7-10で折り返した。後半10分にはSOオーウェン・ウィリアムス(29)のPGで10-10と追いついた。

19-20シーズンの3-40など過去3戦とも完敗だったパナソニックに13点差負けと食いついた。スーパーラグビーで低迷したライオンズを再建した指揮官が手応えを感じた。

しかし、負けは負けだ。開幕3連勝の原動力、ニュージーランド代表SH・TJ・ペレナラ(29)は「前半はゴール前22メートル内には何回も入った。プレッシャーは掛けられた。でも、それを得点につなげることが大事だ」と話す。前半は4対4と五分だった反則数が、後半は7対4。FKも2つ与えた。アッカーマンHCはフィットネスの差を否定した上で「パナソニックは賢い。ミスを誘うスタイルにうまくやられた。ブレークダウンなどで五分五分ではなく、もっと自信を持っていけばいいのだが」と話した。ロックのローレンス・エラスマス主将(27)は「みんなのハードファイトに感激した。後半は向こうに経験値の高さが出たけど、僕たちはこれからが楽しみだ」と前向きだった。