日本フェンシング協会は15日、日本代表の海外派遣選手3人に新型コロナウイルスの陽性反応が出たと発表した。

東京オリンピック(五輪)に向けて国際大会が再開し、前日14日までハンガリーの首都ブダペストで、男女サーブルのワールドカップ(W杯)が開催された。そこに派遣した選手が現地の帰国時検査を受けたところ、3人の陽性者が確認されたという。

日本協会によると、現地には男子選手9人、女子選手8人、コーチ・スタッフ7人の計24人を派遣していた。

陽性反応が出た3人は全て選手で、1人は無症状、1人は頭痛と倦怠(けんたい)感、1人は軽い発熱症状があるという。感染経路は不明。現在はチームの宿泊施設と別の宿泊施設に隔離され、現地医療スタッフによる観察措置が取られている。

今後は日本協会医学委員会が逐次連絡を取り、選手の安全確保に努めるとし、検査の陰性か症状の回復を待って帰国の手続きに進む予定という。そのほかの21人については帰国の途に就いている。

大会は「バブル・システム」が採用され、選手とスタッフに感染リスク低減措置が取られていた。【木下淳】