ショートプログラム(SP)16位の宮原知子(23=関大)は、本来の力を出し切れなかった。

フリー112・31点の合計172・30点となり、順位を落として19位。自己ベストの219・71点には遠く及ばなかった。

「技術的にはすごく難しいというか、話にならないぐらいの内容。精神的にはすごく自分と向き合えて、ショート(SP)に比べて冷静に滑れたかなと思うので、そこのギャップというか…。自分がどう感じているか分かった上で、それを物にするところまでいっていないと思います」

冒頭のルッツ-トーループの連続3回転で転倒、2種類の3回転ジャンプも2回転に抜けるなど苦しんだ。SP後にはリー・バーケル・コーチに「もっと自分を信じていい」と背中を押された。だが「自分でも『大丈夫だ』って思えるようにできたと思うんですが、やっぱり心のどこかでできない自分を見てしまっているのが、結果に出たかなと思います」。この日が23歳の誕生日。まずは日本に戻り、心と体を整えていく。