9トライを挙げたパナソニックが実力の違いを見せつけて開幕5連勝とした。今季限りで引退する日本代表のWTB福岡堅樹(28)は、持ち前のスピードを生かして3トライの活躍。

この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれ、「ボーナスポイントも取れて、1位通過を目指すうえで弾みになった」と振り返った。

チームはミスから相手に流れを渡しかけた場面もあったが、「FWが取り返してくれた。そのボールをスコアでき、ウイングとして、バックスとしても自分たちの仕事ができた」。

4月から順大医学部に進むことが決まっている。いつまで試合に出場するかなど、今後の詳細については今月中にチームから発表される予定。福岡は「今後に出られる試合で、確実にトライにつなげられるようなプレーを続けたい」と話すにとどめた。

福岡はチームが15-0とリードした前半39分、素早く巧みなステップを踏みながら鮮やかに中央へとトライ。後半11分にはSH内田啓介からのパスを外で受けてゴールライン左隅へ決めた。さらに同29分には相手パスをインターセプトして独走し、ゴールラインの中央部まで運んだ。

NECは開幕5連敗。前半、強敵に対して互角以上に攻め込む時間帯もあったが、ミスもあって流れをつかめなかった。プロップ滝沢直がリーグ戦通算100試合出場に到達した。