6日午後5時5分から、4種目の決勝が行われる。

注目は、男子200メートルバタフライ。19年世界選手権銀メダル瀬戸大也(26=TEAM DAIYA)が出場する。瀬戸にとって、唯一代表が内定していない勝負レース。準決勝は1分55秒56で全体の2位。「日本記録(1分52秒53)保持者としてのプライドもあります。しっかりここは勝たないと」。対抗は全体1位の1分54秒93を出した本多灯。同6位の1分56秒30だった幌村尚も力がある。派遣標準記録1分56秒25は、準決勝ですでに5人が突破している。

女子200メートル個人メドレーは、大橋悠依、大本里佳の争い。大橋は400メートルに続く2種目代表に照準。自身が持つ日本記録2分7秒91の更新を狙う。19年世界選手権5位の大本も自己ベスト2分8秒64の更新を狙っている。派遣標準記録は2分10秒49。レース展開次第で、寺村美穂にもチャンスがある。

女子200メートル自由形は、準決勝全体1位の1分58秒90を出した五十嵐千尋がリード。白井璃緒、池本凪沙が追う展開となる。800メートルリレーの選考も兼ねるが、5日の男子松元克央のように大きな貯金をつくれる存在はいない。4人合計タイムでの突破は厳しい状況で、1人1人のタイムが重要になる。派遣標準記録は1分56秒82、リレー派遣標準記録は1分58秒13となっている。

女子1500メートル自由形は、全体トップの森山幸美が16分28秒25。派遣標準記録は16分2秒75。高いハードルに挑む力泳が期待される。

午後の部は、男子200メートル平泳ぎ準決勝も行われる。

前世界記録2分6秒67を持つ渡辺一平が1組、自己ベスト2分6秒74を持つ佐藤翔馬が2組に登場。7日の決勝を見据えてどんなレースをするかにも注目だ。

第3日までに代表内定者が15人(個人種目9人)誕生。コロナ禍をものともせず、日本水連が定めたハードルをクリアしている。