2大会(4年)ぶり出場となる羽生結弦(26=ANA)が、米男子ゴルフでアジア人初のマスターズ制覇を果たした松山英樹(29=LEXUS)の快挙をたたえた。

松山は羽生の故郷である仙台の東北福祉大を卒業している。羽生はこの日の公式練習後、思いを語った。

主な一問一答は以下の通り。

-ゴルフで松山がマスターズ優勝を果たした。

羽生 朝早かったんですけれど、ちょっと生で見ていました。制覇したの(瞬間)は見られなかったけれど、毎日応援させていただいていました。僕自身、仙台の方で表彰していただいたり、宮城で表彰させていただいたりした時に、お会いしていました。仙台市民、宮城県民として誇らしい。「おめでとう」とか「すごいですね」っていう言葉じゃなく、日本ゴルフ界に「松山英樹さんという方がいた」という証しを、残したんだと思っています。

-自身が3月の世界選手権を経て、残ったものは

羽生 (世界選手権の)帰りになんですけれど、すごく空港ががらんとしていて。そこで検査を受けたり、入国の手続きをしていただいたり、いろいろなことをしている最中に、結果について「おめでとうございます」とは言ってもらえなかったけれど「勇気をもらえました」「これから頑張ります」って言ってもらえたのが、自分のご褒美。僕の演技は毎回毎回、違った意味を込めて、違った気持ちで滑っているので、少しでも(世界国別対抗戦でも)今回ならではのものを滑りたいと思っています。

-隔離期間中の練習は

羽生 ホテルにずっといました。ホテルからリンクを、ただ往復するだけの毎日で。それはいつもと変わらないのかもしれませんが、自家用車でホテルからリンクに行って、練習が終わったら、リンクからホテルに、という生活をしていました。「十分な練習をできたか」と言われれば「そうではない」というのが本音ですけれど、練習させてもらえる措置をとってもらえたのは感謝していますし、僕の役割を、ここで果たしたいと思っています。