ロシアのスポーツ専門チャンネル「マッチTV」など複数の現地メディアは1日、フィギュアスケート女子で世界ジュニア選手権2連覇の経験を持つ同国のアレクサンドラ・トルソワ(16)が古巣に復帰したと報じた。

今季師事していた06年トリノ五輪男子金メダルのエフゲニー・プルシェンコ・コーチ(38)が、自らのインスタグラムにトルソワとの写真を添えて「契約が終了し、サーシャ(トルソワ)を元に戻す」などとつづった。トルソワは18年平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(18)らを育て、世界有数のコーチとして知られるエテリ・トゥトベリゼ氏(47)の下に2季ぶりの復帰を果たし、22年北京五輪シーズンに突入する。

複数の4回転ジャンプを武器にジュニア時代から世界トップの実力を誇ったトルソワは、19-20年シーズンにシニア転向。だが、同じくシニア1年目でトゥトベリゼ・コーチの指導を受けていたアリョーナ・コストルナヤ(17)、アンナ・シェルバコワ(17)を上回れず、19年グランプリ(GP)ファイナルや20年欧州選手権は3位となっていた。

シーズン後にプルシェンコ氏にコーチを変更し、今季は21年3月の世界選手権で3位。ショートプログラム(SP)は12位と出遅れたが、フリーで4回転4種5本の超高難度プログラムに挑み、表彰台に立った。

22年北京五輪の出場3枠をめぐるロシア国内の争いは、大混戦となる見通し。トルソワは原点回帰で、勝負のシーズンに向かう。