ウィザーズのラッセル・ウエストブルック(32)が、大記録を打ち立てた。

ホークス戦で約40分間プレーし、28得点、13リバウンド、21アシストをマーク。歴代最多を塗り替える182回目のトリプルダブルを達成し、「普段は自分自身をほめるような人間ではないが、今日はそうしたい」と充実感に浸った。

トリプルダブルとは、個人主要記録5部門のうち3部門で2桁を記録することを指す。ウエストブルックは8日の試合で、60~70年代にかけて活躍したオスカー・ロバートソン(ロイヤルズなど)が持つNBA最多記録に並んでいた。

ウエストブルックは「とくにオスカーには感謝している」と、偉大なる先人をたたえた。ロバートソンに対し、アフリカ系米国選手がNBAで活躍する道を切り開いた偉大な先駆者と敬意を表した上で、「そのような選手の記録を超えることができ、誇りに思う。彼に感謝したい」と述べた。

米国出身のウエストブルックは08年ドラフト1巡目全体4位で指名され、サンダーの司令塔として活躍。12年ロンドン五輪では米国代表として金メダルを獲得した。シーズン平均でのトリプルダブルを3季連続で記録するなど、総合力に秀でた選手として存在感を示し、17年にはMVPを受賞。ロケッツでの1年間のプレーを経て今季からウィザーズに移籍した。

強いリーダーシップの持ち主で、今季から同僚となった八村塁からは敬意を込めて「センパイ」と呼ばれている。NBA屈指のファッションリーダーとしても知られる。