ラグビー、トップリーグ(TL)のNTTコミュニケーションズ(以下NTTコム)のSHグレイグ・レイドロー(35)が21日、現役生活を日本で終える意向を示した。

千葉県市川市の千葉マツダ市川店で行われた車両贈呈式に出席。元スコットランド代表主将は「引退後の明確なプランは決まっていないが、ラグビーには関わりたい。日本で自分のキャリアを終えることは決めている」との考えを示した。

NTTコムとは2年契約を結んでいる。来年1月に開幕する新リーグに向けて「体の状態もメンタル的にも良い。これが続けば、このままプレーする気持ちが強い」と、来季以降の現役続行の可能性も示唆した。

23日のTL決勝は、リーグ戦無敗同士のサントリーとパナソニックが対戦する。レイドローは熟考の末、「サントリーに軍配が上がると思う」と予想。コロナ禍で決勝を迎えるにあたり、制限がある中でも今季TLが実施できたことに感謝し、プロのラグビー選手としての思いを伝えた。

「いろいろあったが、19年にコロナ禍にならなかったのは(ラグビー界としては)ポジティブに捉えるべき。W杯日本大会は成功したし、そういった意味では良かったのではないか。日本のラグビーはこのままの方向性を保てば、ラグビー人気もさらに高まると信じている」

日々、制限がある中でも家族とともに日本での生活を楽しんでいる。自身で運転して、千葉県内の海やゴルフに出掛けてリフレッシュする時もあるという。この日は、スコットランド伝統のタータン柄のジャケットに身を包んだ35歳は「明日は埼玉へ(西武)ライオンズの試合に行くよ」と充実した様子で語っていた。

千葉マツダは、地元スポーツチーム支援の一環で、浦安市に本拠地を置くNTTコムのレイドローに滞在期間中の車両を提供。人気の「CX-8」が贈呈された。