17歳の藤波朱理(三重・いなべ総合学園高)が女子53キロ級で初優勝し、世界選手権(10月・オスロ)出場を決めた。藤波は準決勝で17、18年世界女王の奥野春菜(自衛隊)に11-2で圧勝、決勝では10-0のテクニカルフォールで19年世界2位の入江ななみ(ミキハウス)を破り、昨年12月の全日本選手権から予選大会を連覇。東京五輪代表不在の中、24年パリ五輪に向けてスタートを切った。

62キロ級は18歳の尾崎野乃香(慶大)が初優勝。初の世界選手権代表を決めた。50キロ級の吉本玲美那、57キロ級の南条早映(ともに至学館大)、65キロ級の森川美和(日体大)も大会を初制覇して初の世界選手権切符を手にした。

男子のグレコローマンスタイル63キロ級は昨年全日本選手権覇者の清水賢亮(拓大)が代表入り。プレーオフで、今大会初優勝の山田義起(エムアンドケイ)を破った。同67キロ級は下山田培(警視庁)、フリースタイル92キロ級は大津拓馬(山梨学院大)が2度目の優勝を果たして世界選手権代表を決めた。