18年平昌オリンピック(五輪)フィギュアスケート男子の銀メダリスト、宇野昌磨(23=トヨタ自動車)が30日、アドバイザリー契約を結ぶ磁気健康ギア「コラントッテ」のオリジナルモデル「コラントッテ TAO ネックレス スリム ARAN Amini【SHOMA2021】」の発売記念イベントを名古屋市内で行った。

近況について「来季に向けて、スケート靴を新しく選んでいるというか(調整に)取り組んでいる最中。戻れる時が来ればスイスに戻りたい。もうすぐだと思います」と説明した。報道陣から「もうすぐ」の時期を問われると「6月に帰れるかなあ」としつつ「靴の準備ができたら」と、試しているスケート靴の感触の確認にメドが立ち次第、渡欧する考えを示した。

21-22年シーズンと北京五輪の目標については「北京五輪に出場することが今の目標ではありますけど、もっと成長した姿で(最終選考会になる見通しの)全日本選手権や五輪の舞台に立てれば。シーズンについては、結果を残したいというよりも、また1シーズンを通して成長できれば。もちろん結果を残すことを一番期待されますし、練習しますけど、僕の成長を止めてまで結果を取りにいく試合はしたくない。まとめにいく演技ではなく、いつでも成長を見据えた挑戦がしたい」と地元愛知で意気込んだ。

新プログラムは、今オフのこれれまでの説明と大きく方針は変わらず「フリーの『ボレロ』は決まり。シーズンを通して自分の代名詞になるような演技ができれば」と、あらためて語った。「ショート(プログラム=SP)に関しては、スイスに行ってどうなるか。ステファン(・ランビエル)コーチと相談です」とした。SPについては、新たなプログラムを選択しない場合、今季のエキシビション曲「オーボエ協奏曲」とする可能性を既に明かしている。

新商品のネックレスに関しては、今年3月下旬に発売した新モデルを紹介。カラーがシルバー×ブルーラメで、コロナ禍の中、最前線で闘っている医療従事者への感謝と敬意をブルーに込めた。新型コロナウイルス流行下、愛知県も緊急事態宣言中で無観客開催となった。昨年は中止となったが、今回はオンライン配信でファンからの質問も受けつけ「直接ではなくても、去年と違って皆さんの前でしゃべることができてうれしい」と感謝を口にする場面もあった。【木下淳】