東海大静岡翔洋が、静岡聖光学院を21-17で下し、9年ぶり12度目の優勝を飾った。前半を0-12で折り返し、後半も開始4分で5失点。そこから反撃に転じた。同11分、敵陣22メートルの中央から右に展開してトライ。5分後に14-17とすると、残り6分では敵陣右ゴール前での連続ラックから、プロップ鈴木三太(3年)がトライを決めて、逆転に成功した。

スタミナで相手を上回った。練習では週2~3日、2~3キロを走り込み、300メートル走を3本繰り返す。この日も、後半の体力勝負には自信があった。鈴木三は「倒れたら早く起き上がることにもこだわっている。それが勝因かも」。県新人大会に続く今季2冠としたが、満足していない。「30-0で勝つイメージだった。点数だけでいえば及第点」。前半に気迫で負けた点などを反省した。

ヤマハ発動機の選手として活躍した津高宏行監督(37)は、ハーフタイムで「粘れば流れが来る。慌てるとミスにつながる」と指示。後半に相手の動きが鈍ったら、自分たちが攻める戦略がはまった。来月19日開幕の東海大会(三重)には準優勝チームとともに出場する。指揮官は「我々の力がどこまで通用するか楽しみ」と語った。【倉橋徹也】