ハンドボール元日本代表の宮崎大輔(40)が6日、日本リーグ加入を目指す東京の新チーム「アースフレンズ」の監督兼選手に就任し、都内での会見で「気持ちが引き締まる思い。40歳になってもチャレンジャーの気持ちでやりたい」と意気込みを語った。チームは、バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)のアースフレンズ東京Zと同じ会社が運営する。

この日に誕生日を迎えた宮崎は日本リーグの強豪、大崎電気などでプレーし、日本ハンドボール界のエースとして活躍。その後、東京オリンピック(五輪)出場へのアピールの場を求めて母校の日体大に再入学し、今年3月に卒業していた。

約1年前に手術を受けた右肩についてはまだリハビリ途中で、目指していた東京五輪出場は極めて難しい状況だ。そうした中でも現役を続行。プレーイング・マネジャーとして「まずはコートに立つこと目標」に治療と練習を続けていく。

日体大在学時にはコーチ兼任選手として指導方法を学び、将来に備えて指導者ライセンス取得のための準備を進めていた。「監督としては、選手以上に学ばないといけない」と、指揮官としての決意も表明。チームはこの日の午後から、トライアウト参加選手をインターネットで募集。日本リーグ入りを目指して、下部のチャレンジ・ディビジョンで秋からシーズンを迎える。

運営会社の山野勝行代表は、バスケットボールに続いてハンドボールの世界でも事業を展開することについて「ベンチャー企業として、失敗を恐れず新しいことに取り組んでいく。そんな企業があってもいいのでは」と意気込みを示す。同一アリーナで1日にバスケットボールとハンドボールの2試合を開催するなど、大胆な構想にも言及。選手兼任として初代監督の座を用意した宮崎に対しては、「ハンドボール界の宝。もう1度このクラブを通じて、チャレンジしてもらいたい」と期待を寄せた。【奥岡幹浩】