先発したシオサイア・フィフィタ(22)とセミシ・マシレワ(29)の「近鉄WTBコンビ」が躍動し、存在感を示した。

187センチ、105キロのフィフィタは、前半から大型FW相手にボールを保持して力強く前進。17-19で迎えた後半3分には、敵陣でSO田村優(キヤノン)が複数の相手選手に囲まれる中、狭いスペースに“技あり”のキックパスを出し、22歳の大器が代表初トライを決めた。ラグビー界の「エガちゃん」ことマシレワも、相手がキックしたハイボールを何度もキャッチし、空中での攻防を制して好機を生み出した。

フィフィタは「(全英・アイルランド代表)ライオンズ戦よりも成長して良くなった手応えがある。WTBとしては、もっと頑張らないといけない。秋のテストマッチに向け、さらに学びながら成長していきたい」。お笑い芸人「江頭2:50」をまねたトライ後のパフォーマンスが人気のマシレワは「後半に向けて徐々に順応し、ボール処理も自信を持ってプレーすることができた」と振り返っていた。