東京オリンピック(五輪)で銀メダルに輝いたバスケットボール女子日本代表の本橋菜子(27=東京羽田)が6日、ANAグループの五輪報告会に出席した。

本橋はANAエアポートサービスに勤めている。「オリンピックが終わって、1カ月がたち、ようやく落ち着いてきた」。昨年11月の前十字靱帯(じんたい)を損傷したが、見事に復活し、スーパーサブとしてチームに貢献。「自分のできることは最善を尽くし、全てを出し切ることができたオリンピックだった」と振り返った。

大会は無観客での開催だった。もしも、客席が埋まっていたら、どれだけ盛り上がったのか…と考えることもあるが、無観客だからこそ、ノビノビとプレーできた面もある。「いい意味で、オリンピックをあまり意識しなかった。これまでの国際大会と同じように、大きなプレッシャーを感じずに臨めた」と話した。

トム・ホーバス監督の厳しい練習で日本は強くなった。「どこの国より長く厳しい練習をしてきた」経験は自信になった。また「誰かのためでなく、自分のためのオリンピックを戦いなさい」と言われたことも胸に刻まれる。その結果が歴史を塗り替えた。「チームのために、自分の役割を徹底すること、自分をどれだけ信じてやり抜けるかを学んだ。私以上に私のことを信頼してくれた」と感謝した。