18年平昌オリンピック(五輪)銅メダルのロコ・ソラーレが北海道銀行を8-6で下し、2連敗スタートからの劇的な3連勝で代表の座をつかんだ。ロコ・ソラーレは来年の北京五輪出場切符が懸かる世界最終予選(今年12月、オランダ)に日本代表として臨む。北海道銀行は北京五輪出場の可能性がなくなった。

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日本のチームのレベルが上がっていることを、2チームが見せてくれた5試合でした。互いに選択したのは攻めの作戦。自分たちから動くには、ミスが許されず、正確なショット、戦術の幅が求められますが、両チームともショット率の高さは見事でした。守りが目立つ場面もあった従来の日本の戦い方とは、違っていました。

勝敗を分けたのは3戦目です。ロコ・ソラーレの空気作りが一気に変わりました。感情を大げさなほど表に出し、良いショットには皆で喜ぶ。それまでの2試合はどこか緊張もあり、プレッシャーも感じているようでした。3試合目からいつもの笑顔が戻りました。

平昌五輪で銅メダルを獲得し、追われる立場になりました。注目を集め、見る人が多くなれば、例えば大きな声で喜ぶ姿なども賛否両論が起きます。意識するようなことがあったのかもしれません。楽しんで試合をする。本来の姿に、この5試合で戻れた事は本当に大きかったと思います。

最終予選は倒して国内のライバルの思いも背負います。日本のレベルの高さを世界で証明してほしい。普通に戦えば出場権は獲得できます。見る人も楽しくさせるような試合を見せてほしいです。(元日本代表サード)