22年北京五輪の出場資格を持たない14歳が、異次元の高得点で優勝を飾った。

ショートプログラム(SP)首位発進のソフィア・アカチエワ(ロシア)がフリーもトップの157・19点を記録し、合計233・08点をたたき出した。

フリーの得点はシニアを含めても同じエテリ・トゥトベリゼ・コーチに指導を受けるトルソワ、シェルバコワ、コストルナヤ、ザギトワに次ぐ世界5位。五輪出場には開催前年の7月1日時点で15歳以上という年齢制限を満たせないが、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ大会を狙う世代を引っ張る存在になりそうだ。

アカチエワのJGPデビューは衝撃だった。フリーは冒頭でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功。続いて4回転-3回転の連続トーループを決め、出来栄え点(GOE)で2・58点の加点を得た。4回転サルコーは着氷で手をついたが、演技後半には4回転トーループをこらえ、3連続ジャンプにつなげた。4回転2種3本、3回転半1本の高難度構成だった。

総合2位に入った14歳のジニナも4回転トーループを2本、同3位の14歳サモデルキナもルッツを含む4回転2種3本に挑戦。24選手が出場し、上位5人をロシア勢が独占した。