混合ダブルスは4人制に比べ、ストーンがセンター付近にたまりやすく、点数が入りやすいのが魅力。2、3点差がついても、4点などを取れるチャンスがある。この日の第2試合もそうなった。

ハウス内でのストーンの密集状態が多くなるので、はじき出すテークショットより、的確に配置することが目的のドローショットの精度が重要になる。4人制でスイープ力があり、ソフトウエートのストーンを投げる場面が多いセカンド、サードを担う選手が向いている1つの理由で、松村千秋、谷田康真組も該当する。加えて、松村千秋は司令塔役のスキップの経験も持ち、ライン、氷の読みなどにたけている。谷田康真は他選手よりも曲がる投げ方が特徴的で、氷をはいて伸びを調整するスイープ力も強く、曲げ幅も調整できる力がある。今大会も、曲げられずにミスになる場面はほぼなかった。

2人の力がかみ合っての代表切符になった。最終予選では14チーム中4番手に入る実力はある。長丁場になり、試合の最中に相談できるコーチ陣の力が大きくなる。誰を連れて行くのかも含めて、総合力の勝負になる。今大会では課題だったテークの精度を上げ、ドローショットに自信をもって臨んでほしい。(98年長野五輪スキップ)