フィギュアスケート女子で19年世界選手権2位のエリザベート・トゥルシンバエワ(21=カザフスタン)が日本時間21日、現役引退を発表した。自身のインスタグラムを更新し「最後までけがを乗り越えることができず、きちんとした練習ができなくなった」などと報告した。

ロシア生まれのトゥルシンバエワはカザフスタン代表として活動。五輪男子2連覇の羽生結弦(ANA)らを指導するカナダのブライアン・オーサー・コーチの下で力を伸ばし、18年平昌五輪では12位に入った。その後はロシアのエテリ・トゥトベリゼ・コーチに師事し、19年にさいたまスーパーアリーナで開催された世界選手権では自身初の表彰台。フリーではシニアの国際大会において女子世界初となる4回転ジャンプ(サルコー)を成功させ「本当に信じられない。氷の上に立つと『できるんだ』という気持ちがわき上がった」と喜んだ。

だが、以降は腰の痛みに苦しみ、満足な練習ができなかったという。投稿の最後にファンへ感謝の思いを記し「この章の終わりは、新しい章の始まりを意味します」と再出発を誓った。