ショートプログラム(SP)2位のエリザベータ・トゥクタミシェワ(24)が国内大会で確かな実力を示し、頂点に立った。SP首位のアレクサンドラ・トルソワ(17)が棄権したフリーで149・41点を記録し、合計220・07点。近年10代に注目が集まるロシアだが、15年世界選手権女王も初の五輪となる22年北京大会出場を目指している。

トゥクタミシェワは得点を冷静に受け止め、控えめに手を挙げた。フリーの冒頭は代名詞となったトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)。そこに2回転トーループをつけ、大会独自のボーナス点を得た。続く2本目の3回転半は着氷が乱れ、ルッツも3回転が2回転となったが、演技後半はミスなく演技。アップテンポとなる最終盤でファンの歓声を受け、スケーティング技術や音楽の解釈などが評価される演技構成点は5項目中4項目で9点台(10点満点)をたたき出した。

22年北京五輪での表彰台独占まで期待されるロシア勢だが、出場は3枠。10代の実力者がひしめく中で、24歳が異彩を放っている。