来年1月に開幕するラグビーの新リーグ「リーグワン」1部のNECグリーンロケッツ東葛に移籍したSH田中史朗(36)が4日、チームロゴを模した“ロケットポーズ”を披露した。

オンラインで開かれた新リーグ概要発表会見に出席。田中は1月8日の開幕戦で対戦する古巣の横浜キヤノンイーグルス、松井千士と登場すると、両腕でチームロゴのロケットを頭上に作って存在感を示した。ロケットにはチーム、ファン、地域が一体となって「宇宙一輝く星」を目指して前進し続けるという思いが込められている。

新ジャージーを着用した36歳の鉄人は「チームも少しずつ成長して選手の意識も変わってきた。初代王者になれるように頑張ります。彼らが僕抜きでどれだけ戦えるのか楽しみ」と舌戦を仕掛けると、お返しとばかりに松井は「楽しみだし、抜けても変わりませんよ」と言った。

京都・伏見工業高(現京都工学院)から京都産業大を経て、三洋電機(現埼玉パナソニックワイルドナイツ)に入団。166センチの体格で世界最高峰のスーパーラグビー、ハイランダーズ(ニュージーランド)に在籍した経験もあり、19年W杯日本大会では過去最高の8強入りに貢献。日本代表歴代5位の通算75キャップを誇り、8月末に2シーズン在籍した横浜キヤノンイーグルスを退団した。9月の入団会見では「選手1人1人にプロ意識を持ってもらい、勝つ集団をつくりたい」と決意を述べていた。

◆リーグワン 1部12チーム、2部6チーム、3部6チームによる3部制(入れ替え戦あり)。地域密着と事業性の向上を図り、チーム名に地域が入る。「ホストエリア」を設定し、チケット販売などは各チームが担当。1部上位は海外チームと交流戦・対抗戦へ参戦予定。22年秋以降の開催を目指す