東京オリンピック(五輪)の卓球混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼(32=木下グループ)が4日、出身地の静岡県磐田市に防球フェンス15台を寄贈した。磐田市役所で行われた贈呈式に、母万記子さん(59)が代理で出席。目録を手渡した後、水谷本人からのメッセージを代読した。

「(前略)五輪出場の度に必ず磐田市で壮行会を開いていただいておりましたが、今回もコロナ禍の中、オンラインでの壮行会を開いていただき、市民の皆さま方からたくさんの応援メッセージを届けてくれました。また、横断幕やたくさんののぼり旗などテレビで拝見させていただき、とても勇気づけられました。本当にありがとうございました。これからも、磐田市が卓球の街であり続けられますよう願っております。また、卓球選手として磐田市に何ができるか、少しでも磐田の街が活気づくようにお手伝いをしていきたいと思います」。

横140センチ、高さ75センチの防球フェンスは、水谷も幼少期に通ったという同市内の見付交流センター体育館に設置される。16年に寄贈された卓球台に続く贈り物に、草地博昭市長(40)は「今回も市のために役立つ物を寄贈していただき、ありがとうございます。これからも健康に留意して、卓球界と磐田市の活性化のためによろしくお願いします」と、頭を下げた。