22年北京五輪出場を目指す友野一希(23=セントラルスポーツ)が、課題を残しながらも首位発進した。

冒頭で4回転-2回転の連続トーループを成功させたが、続く4回転サルコーは転倒となって75・90点。トーループは4回転-3回転にするのが目標だったといい「せっかく(1つ目の4回転が)入ったのに、2回転になったのが悔しい。ちょっと丁寧にいきすぎたのが(続く)サルコーのミスに出た。攻めきれなかった」と思いを明かした。

明確な目標として北京五輪の代表3枠入りを掲げる今季。発奮材料になっているのが、3季ぶりに演じるSP「ニュー・シネマ・パラダイス」と、フリー「ラ・ラ・ランド」の振り付けを担当する、ミーシャ・ジーさん(30)からの電話だ。数日前も話したという。

「電話で結構おしかりを受けました。どうしても試合になるとジャンプばかりで、演技に気持ちが行き届いていなかったり、余裕のなさが出る。すごく弱い自分をたたき直してくれる。自分の言ってほしいところを厳しく言ってくださる」

英語は苦手というが、単語を並べ、翻訳のアプリも用いながら意思疎通している。フリーは10日。第3戦イタリア大会と第6戦ロシア杯に出場するグランプリ(GP)シリーズに向け、収穫をつかむ。【松本航】