ショートプログラム(SP)2位の三原舞依(22=シスメックス)が、約2年半ぶりとなる国際大会出場で逆転優勝を飾った。

フリートップの135・75点を記録し、合計203・58点。冒頭のルッツ-トーループの連続3回転ジャンプを決め、スピン3つとステップは全て最高評価のレベル4。最後の3回転ループが2回転になるなどミスもあったが、22年北京オリンピック(五輪)会場の首都体育館でのテスト大会で結果を残した。

演技後の一問一答は以下の通り。

-優勝おめでとうございます

三原 「ありがとうございます」

-久々の国際大会優勝だと思うが、振り返って

三原 「まずチャレンジシリーズに派遣してもらうことが決まった時に、すごくうれしくて。2年半ぶりに海外の試合に行く飛行機とかもすごい楽しくて、ワクワク、うれしかったんですけど。来てみると、ちょっと緊張もあって、もっと自信を持って滑ればいいのに、って自分の中で思ったりもしたんですけど、経験ができたので、次のGPシリーズに向けて、もっともっと自信を持って滑れるようにガンガン練習したいなと思いました」

-いつもより良かった部分など収穫と課題は

三原 「最初から思い切って滑ることができたのは良かったなと思います」

-テスト大会。会場の雰囲気、リンクの感触は

三原 「氷は日に日に滑りやすくなってて、表面とかも結構滑ってて、でも暖かくて広いんで。上の方まで見ると、すごい広いなって思いながら滑っていました」

-他会場、大会と比べても好印象か

三原 「結構、広い会場で。リンクが暖かいのがすごいうれしくて。良かったなって思います」

-本番リンクを経験してみて北京五輪に出たい思いは強まったか

三原 「本当に強くなりましたし、でもあの、まだまだ自分の中で課題とかたくさんあるので、今回の結果は結果として、しっかりとらえて。次の試合に向けて明日から練習したいなって今はすごく思います」

-バブル下の大会は初めてか。制限がある生活や競技への影響は

三原 「初めてです。バブル方式について、かおちゃんから『外に出られない』とか聞いていたんですけど、いざ体験してみると、ほんとに厳重な中でスケーターを保護していただけるんだなとすごい感じて。日本から食べ物とかいっぱい持ってきたんで大丈夫だったんですけど、コンビニとか行けない完全なバブル式なんだなと思いました」

-グランプリ(GP)シリーズへ意気込みを

三原 「あと1カ月ないので、1回1回の練習を大切に、もっともっと何日がターゲットの勝負、と思って、もっともっと自分を磨いて。今はサルコーとループでタノ(両手上げ)してるんですけど、確率が上がってきているので、もっともっと完成度を上げていきたいなと思います。プログラムのつなぎとかも、もっともっと、うまくコントロールしていけたらいいなと思います」

三原は17年4大陸選手権優勝の実力者。19-20年シーズンは体調不良で全試合欠場し、昨季の復帰後もコロナ禍に見舞われたため19年3月の冬季ユニバーシアード大会以来の海外での試合だった。次戦はGPシリーズ第3戦イタリア大会(11月5~7日、トリノ)となる。