ハンドボール女子日本代表「おりひめジャパン」の新監督に就任した楠本繁生氏(57)が、24年パリ・オリンピック(五輪)出場に向けて強い意欲を示した。

18日にオンラインで行われた就任会見で「最終目標は次の五輪。そこに至るまではいろいろな山を越えていかないといけない」と決意を口にした。

大体大の女子ハンドボール部監督として、13~19年には全日本学生選手権で史上初の7連覇を遂げるなど、優勝通算8度の名将。U-24日本代表監督も務め、18年世界学生選手権では、女子代表を優勝に導いた。今後は大体大の監督を兼務しながら日本代表を率いることになるが、「大学からのバックアップもいただいている。ある程度は代表に専念したい」と話した。

開催国枠で出場した東京五輪では45年ぶりの勝利を挙げたものの、1次リーグで敗退した日本代表。けが人が出たこともあり、当時のキルケリー監督がイメージした戦いができなかったのではと述べた新指揮官は、選手選考のポイントについて「できるだけ2つのポジションをこなせる選手を起用していきたい」。12月の世界選手権(スペイン)が公式戦初采配となる。