初の関西制覇を目指す近大が関学大を破り、3勝1敗とした。開幕から天理大、同大を連破したが、前節は京産大に敗れて快進撃がストップ。この日は勝ち点「4」+4トライ以上のボーナス点「1」を得て、再出発を切った。

昨季最下位からの下克上へ。近大の底力は後半に爆発した。22-21の後半6分、CTB福山竜斗主将(4年=天理)がラインアウト・モールのサイドをつき、一瞬でインゴールに飛び込んだ。同19分には自陣からのカウンターで最後はロック松永正喜(2年=尾道)。CTB中洲晴陽(4年=筑紫)は同28分にFB河井優(4年=日本航空石川)のハイパントをインゴールで抑え、同32分にはパスをインターセプト。一気の4連続トライで勝負を決めた。

中島茂総監督は「先週、不安定だったセットプレーが課題だったが、今日は100%」と話した。京産大にFWのスクラム、ラインアウトで後手に回り、天理、同大連破の勢いを止められた。再出発へ、セットプレーの修正は不可欠だった。福山主将は苦戦した前半も「しっかりアタックすれば、得点につながることはわかっていた」と手応えを感じていた。整備されたFWからのボール供給が、力強いアタックを呼んだ。

今季3戦3敗だった関学大から勝利点4点と4トライ以上の1点を得て、総勝ち点14は暫定3位。優勝へ、もうつまずきは許されない。