ハンドボール女子日本代表「おりひめジャパン」を率いることが決まった楠本繁生氏が、監督を兼務する大阪体育大の女子を史上初のインカレ8連覇に導いた。ハンドボールの高松宮記念杯・全日本学生選手権の男女決勝が10日、甲府市内で行われ、女子は大体大が延長の末に32-30で東京女子体育大に勝利した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった前回大会をはさみ、大会8連覇は男女を通じて史上初の快挙となった。

優勝が決まると、楠本監督は選手らの手によって8回、胴上げされた。同監督は「コロナ禍の影響でメンバーを固定できなかったが、総力戦で勝つことができて良かった。『8』は単なる数字であり、これからも記録ではなく、記憶に残る試合を積み上げていきたい」とコメント。山本春花主将は「今春卒業した先輩は圧倒的に強く、絶対に優勝できたはずなのに、昨年は大会がなくなってしまった。先輩の分も優勝することができ、素直にうれしいです」と話した。

12月にはスペインで開催される女子世界選手権で、初めて日本代表の指揮を執る。

大体大監督としては、年明け1月5日に熊本で開幕する日本選手権での優勝を目指すことになる。