昨年の全日本ジュニア選手権2位で、今季も飛び級で出場している三浦佳生(16=東京・目黒日大高)がトップバッターで76・62点をマークした。

冒頭、4回転サルコーに成功。続く4回転トーループは着氷が乱れて2回転トーループにうまくつなげることができなかったが、最後はトリプルアクセル(3回転半)を決めた。

選考会を勝ち抜いての大舞台。1番滑走を全うし「会場の雰囲気を楽しめたことが一番かな。できることは尽くせた。こういった大きな舞台を経験できたことがプラスだし、4回転もしっかり決められて良かったなと思います」と、うなずいた。

一方で「課題は2本目の(4回転)トーループ。左足を突いちゃってコンビネーション判定になってないと思うんですけど、気の緩み…自分では緩んでないと思っていても、そうだったということ。直していきたい」と振り返った。

スコアについては「すごい納得してます。トーループのほかにもアクセルも微妙だった。スピンの(レベルの)取りこぼしもある。もっともっと、だと思います」と謙虚に語った。

翌13日のフリーではループを含む4回転3種4本に挑戦する。「明日は自分にできることを尽くして頑張りたい」。ジュニアとは思えない高難度構成を引っさげて、シニア勢を驚かせるつもりだ。【木下淳】

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