スピードスケートW杯第1戦最終日が14日、ポーランドのトマショフマゾウィエツキ行われ、男子500メートルで新浜立也(25=高崎健康福祉大職)が34秒69で今季初優勝を果たした。

男女通じ日本勢として今季初のW杯優勝。3位には10月の全日本距離別選手権で初優勝し、W杯初転戦をしている森重航(21=専大)が34秒74で3位に入り、初の表彰台に上った。

新浜は初日の500メートルで優勝した高亭宇(中国)の好タイムがきっかけで対策を練った。「100メートルのラップ9秒3に驚いた」。新浜は9秒5だった。「コンマ2秒をひっくり返すのは厳しいので、対策を練らなければと思った」とし、初日のレース後「大学3年生以来にスケートの勉強をした。スタートの時、下を向くスタイルから前を向くやり方に変えた」と語った。

W杯前半戦で平均的に3位以内に入るなどの基準を満たせば、男女各4人までに事実上の北京五輪の代表内定が出るが「そこは意識していない。(五輪に)行ける前提でW杯を戦っている。内定よりやらなければならないことがある」と力強く語った。【三須一紀】