新潟県バスケットボール協会の新会長に栗山米菓の社長、栗山敏昭氏(62)が11月21日付で就任した。高校男子で帝京長岡、開志国際が全国トップレベルで活躍するなど、注目度が高まりつつある県バスケ界の今後の展望、意気込みなどを聞いた。【聞き手・斎藤慎一郎】

    ◇    ◇    ◇

-新会長に就任した心境は

栗山 6月に副会長になり、今回こうなって。何から手をつけていこうかわかりませんが、スタッフと相談しながら進めていきたいです。バスケットの現場から離れていたので、これから勉強させていただこうかなと思っています。

-試合観戦などは

栗山 8月に長岡市であったインターハイ(帝京長岡が準優勝)を観戦しました。先日(11月27、28日)は新潟市で開志国際と福岡第一(福岡)のエキシビションを見ました。私たちの時代(新潟高でインターハイ出場)とは違ってレベルが高くて(笑い)。これから小学生の大会などもあるので、まずいろいろと見たいです。

-帝京長岡、開志国際など全国トップレベルで活躍しているチームもある県の現状について

栗山 両校とも選手の多くが県外、国外から来ている。今はそれが常識ですよね。全国、世界から選手が集まる魅力的なチームを作っていくことは大切です。県民だから県出身者だけを応援するのではなく、集まってきてくれた選手を応援する感覚になっていると思います。

-今後、どのように県のバスケ界を発展させていこうと

栗山 私はまだそれを言えるレベルではないです。今後は日本協会とも話して、県の役割や全国とのつながりなどを頭に入れたい。県協会の人事は固めたので、年内の大会が一段落したところで来年度の予算や業務執行などに手をつけていきたいです。バスケといっても、3X3やミニなどいろいろあります。どこまで関わっていいのかなど知りたいです。

-B1新潟については

栗山 プロはトップカテゴリーですから、活躍してもらえると全体が活気づきます。うまく絡めればいいです。今、県が朱鷺メッセのある万代島(新潟市)を活性化させようとしています。バスケに限らず、スポーツはその目玉になりえます。これから知恵を出していかなければならない。

-いずれはこうありたい、という夢は

栗山 新潟がトップになるようにしたいですね。小学生からプロまで、どこのカテゴリーでも新潟が全国でいちばんだと。そういう状況になればいいですね。

◆栗山敏昭(くりやま・としあき)1959年(昭34)4月23日生まれ、新潟市出身。宮浦中バスケ部では3年の時に県大会優勝。新潟高ではPGで3年のときにインターハイに出場。1年時から3年間国体県選抜メンバーに。明大に進み2年からは各種の大会運営に携わった。97年に栗山米菓の代表取締役社長に就任。