メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録した。ハミルトンとタイトルを争いで8点リードしているマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は0・195秒の僅差ながら4番手発進となった。

初開催の舞台となったのはサウジアラビア第2の都市ジェッダ、紅海に面した海岸沿いの市街地を利用したジェッダ・コーニッシュ・サーキット。全長6・174kmの大半が直線区間で平均時速が250km/hを超える超高速市街地サーキットだ。

金曜フリー走行では各チームが徐々にサーキット習熟とセットアップ熟成を進め、ソフトタイヤのグリップを引き出すことができずタイムアップできないマシンもある中でハミルトンが1分29秒018のトップタイムを記録。2番手にも僚友バルテリ・ボッタスがつけた。3番手にはアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが入り、ソフトタイヤをうまく温められずタイムを伸ばし切れなかったフェルスタッペンは4番手と出遅れた。

角田裕毅もソフトタイヤでタイムが出せず、ハードタイヤで記録したタイムが自己ベストとなったもののトップから0・579秒差の8位。セッション終了直前にはフェラーリのシャルル・ルクレールが250km/hオーバーのコーナーで挙動を乱して大きなクラッシュを喫したものの、自力でマシンから脱出している。

各チームともまだセットアップやタイヤの扱いが理想とはほど遠く、金曜に収集したデータを元にシミュレーションを重ねて予選・決勝に向けて改善していくことになる。

(米家峰起通信員)