女子フリースタイルで連覇を果たした15歳の永井音寧が、五輪への憧れを口にした。キレのある動きで次々と技を出し最高点で優勝が決まると、跳びあがって喜び、女子スピードを制した泉ひかり(26)に抱き着いた。「ミスもしたので、うれしかった。空港での試合は、すごく迫力がありました」と笑顔で話した。

来年3月に行われる第1回世界選手権(広島)の代表選考を兼ねた大会だったが、年齢制限(22年末の時点で17歳以上)があるために出場できず。「世界大会に出たい」という目標は果たせなかった。

それでも「オリンピックに出たい」と話す。24年パリ大会では見送られ、次のチャンスは28年ロサンゼルス大会。それでも、まだ22歳だから、十分に可能性はある。

東京五輪でスケートボードを見て、13歳で金メダルを獲得した西矢椛に「めっちゃいいな、って思いました」。似た文化を持つアーバンスポーツ。「お互いに選手がリスペクトして、楽しむところとか、パルクールに似た感じがあった。すごく見てました」。スケートボードに刺激を受け、永井の五輪への思いも強くなったようだ。