国際柔道連盟(IJF)は30日、24年パリ五輪まで適用される新ルールを発表した。動画で示された、従来ルールからの変更は12項目。通称「韓国背負い」などが技認定されずに逆に指導を受けるなど判断がなされた。

【変更項目】

<1>技の連続 一度動きが止まってから押し込むような技はポイントにならない。

<2>技あり認定(1) 側面が接地した時に、90度以上の角度で体が畳に傾けば認定。

<3>技あり認定(2) 肩と背中の上部が着けば認定。

<4>受け身 手や両肘をついての受け身は、技ありに加えて指導に。

<5>めくり技 相手の背後からめくるように返していく技は技認定なし。

<6>逆背負い投げ 通常の背負い投げと逆に落とす投げは技の認定をされず、指導に。いわゆる「韓国背負い」などが対象になると見られる。

<7>投げ終わりの帯より下をつかむ動き 投げ終わりに限り、相手が寝技状態であれば帯より下(下半身)を触っても反則にはならず。

<8>(首回りの)襟と襟(首)を持つ組み手 攻撃中であれば認められる。

<9>慣例的ではない組み手 後帯、片襟、クロスグリップ、ピストルグリップ、ポケットグリップは攻撃準備段階では認める。

<10>切り離しの反則 組み手を切った場合は、すぐに自分から組み直さなければ指導

<11>柔道着、髪を直す行為 自ら服装を正す、ヘアゴムなどで髪を結い直す行為は1試合1度まで。2度目からは指導。

<12>頭から突っ込んでの投げ技 頭から畳に突っ込むように投げる技は反則負け。従来では対象でなかった頭の側部でも同様に反則負けとなる。