新潟アルビレックスBBの連敗は23に伸びた。18-19年にレバンガ北海道が記録した22を更新してB1ワースト記録になった。前半は42-37とリードしたが、後半に入るとサンロッカーズ渋谷に主導権を握られ、逆転を許した。

試合後、新潟のメンバーはこわばった表情で観客席に一礼した。リーグワーストに到達した敗戦にも、励ますような拍手が会場を包む。ただ、平岡富士貴監督(47)は厳しい。「ミスをしてもすかしている。思春期の中学生のよう。もっと悔しがるなり、がむしゃらに行こうとしなければ」。昨年10月9日のアウェー三遠戦が最後の勝利。以後86日間未勝利で23個の黒星が並んだ事実を選手に受け止めるよう、うながした。

42-37とリードして始まった第3Q、SR渋谷の強い圧力に屈し、シュート精度が上がらなかった。58-62と4点のビハインドを背負った。第4Qは62-68から8連続失点。その間に8秒以内に敵陣にボールを運べず相手ボールにするなど、ターンオーバーが3。傾いた流れを一気に持っていかれた。

前半は新潟のペースだった。1対1の攻撃を繰り返し仕掛け、シュートで終わることを徹底した。守備でもタイトに張り付いた。平岡監督も「わくわくしていた」と言うほど躍動した。それが後半になると別のチームのように腰が引けた。

26得点のSFロスコ・アレン(28)は「堅実なプレーをやり続けなければ」と険しい表情。7試合ぶりのスタメンだったPG納見悠仁(24)は「前半のような形を40分間やれば、上位にも勝つチャンスはある」と気持ちを切り替えた。手ごたえと課題の両面が見えた23個目の黒星。「ここからはい上がらなければ」。平岡監督は強い口調で言った。