ウインターカップで高校日本一になった福岡大大濠の2年生ガード湧川颯斗の弟裕斗(3年)の活躍で、広島U15が宇都宮U15とのBリーグ対決を制した。

チームで最も大きい178センチのポイントガード湧川は、ボールを運び、メンバーを動かし、積極的にリングへ向かう姿勢で得点こそ5点も、チーム最多の5アシストを記録。終盤に宇都宮U15の猛追に遭ったが、最後まで崩れず逃げ切った。

兄の影響でバスケットを始めたという湧川は、ウインターカップでの兄の活躍に刺激を受けた。その兄から大会前に「とにかく1番(ポイントガード)としてチームをまとめること。ガードがリングにアタックすれば、相手のディフェンスを崩せるから」とアドバイスを受けた。その言葉通り、常にリングにアタックするプレーで仲間の得点を演出していった。

広島U15の練習は週2回だが、湧川はU18や社会人バスケのチームでも練習し成長。21年度のナショナル育成センターのトライアウトにも合格した。4月からは兄のいる福岡大大濠に進学する予定という。「高校からガードをやっていこうと思っています。兄の1対1の崩しのうまさとかまねしたい」と話していた。