フィギュアスケートの情報を毎日発信しています。

今日のイベント

【大会】

欧州選手権杯

▼会場

エストニア・タリン

▼種目

男子SP(12日午後0時5分=日本時間午後7時5分開始)

ペアSP(12日午後6時45分=日本時間13日午前1時45分開始)

※時間は予定

今日の誕生日

川畑和愛(2002年)→20年Pick Up!(最終項にリンクあり)

日本の女子シングル選手。21年東日本選手権3位。


今日の1枚

日刊スポーツが蓄積してきた写真の中から厳選して紹介します。

2021年11月14日
2021年11月14日

21年11月14日、NHK杯エキシビションで演技する三浦佳生(撮影・菅敏)。

あの日のフォトギャラリーはこちら


プレーバック

オリンピック(2010年バンクーバー五輪)

男子SPで高橋大輔が3位発進


今日の出来事

全日本選手権で佐藤有香が92年アルベールビル五輪代表を決める(1992年)

佐藤有香(18=法大)がフリーを終えて2位に入り、両親がともにフィギュアのオリンピック経験を持つ初の代表となった。


一瞬、気勢をそがれた。佐藤がいざ演技に入ろうとしたときだ。先に滑った浅沼のヘアピンがリンクの端に落ちていた。観客の声で知った佐藤はそれを拾いに行った後、リンクサイドの父信夫さん(50)の元へ戻った。「もう一度息を整えて自分が大丈夫だと思ったら行きなさい」。それは信頼するコーチの声であり、心温まる父の声でもあった。ニッコリほほ笑んで滑り始めた佐藤の顔は、最後まで笑みが絶えることがなかった。

最終日に崩れることの多かった佐藤にとっては一分の気の緩みも許されなかった。この日のミスは終盤のトリプルサルコー一つだけ。初の五輪出場権を獲得し、五輪選手経験を持つ両親に追い付いた。

「正直言って夢というより、むしろ反対でした」と信夫さんは言う。その道の厳しさを知る親としては当然かもしれない。「感情むき出しで大変な時期もあった」と同じくコーチの母久美子さん(45)もしんみり。

1年前4位になり世界選手権出場を寸前(3位まで)で逃した。「あんな悔しい思いは二度と嫌」という思いが、サラブレッドの血に火をつけた。大学生になった今季、親元を離れてのカナダ遠征も夏と冬の2回に増やした。目に見えて精神面の成長を遂げた。五輪では「ベストを尽くすだけ」と、父そっくりの笑顔で約束した。