2月に開幕する北京オリンピック(五輪)代表で神戸学院大の坂本花織(21=シスメックス)が、インカレ初優勝で弾みをつけた。フリーのみの実施で156・73点を記録。2位の渡辺倫果(法大)に33・97点差をつけた。2022年のテーマは「動」とし「暴走しまくりたい!」と大切な1年を駆け抜ける。

演技後の主な一問一答は以下の通り。

-演技を振り返って

「ジャッジさんに表現とかを見てもらえるようにと思っていたんですが、あんまりできなかったのが、ちょっと悔いです。五輪まで、これに出ないと試合がない。自分は出て経験を積んで慣らしていきたいタイプ。少しでも出られる大会は出ておこうと思いました。1日、2日の練習がボロボロで『どうしよう…』と思ったけれど(4日の)名古屋フェスティバルも出ますし『現役の間は競技優先だな』と思って、出ました。出られて良かったです」

-帯広は寒い

「ここでできたら、多分どこでもできると思った。なんとか乗り越えようと思いました」

-演技自体は

「今日は3連続(ジャンプの最後)ができなかったのが悔しいです。つけられたのはつけられたけれど、ちょっと膝が限界でした。(寒さで)全然曲がらなくて…。でも、何とか持ちこたえられた。そこは良かったです。いつも同じリンクじゃない。試合によって氷とか、今回みたいに気温とか、すごく冷え込んだりするかもしれない。それを五輪の前に経験できたのはすごく良かった。収穫です」

-五輪までは

「コレオ(シークエンス)が今季はGOE(出来栄え点)をもらえていない。昨季までは迫力があったので、ジャンプ、スピン、コレオでGOEを稼ぎたい。帰ってからスピンの練習をしたいです。ブラッシュアップしたてだと、ステップもいい感じになる。それを見直して、1カ月間やっていきたいです」

-今年のテーマは

「『動』です! 理由は五輪もあるし、最近思うのが、19歳から20歳、20歳から21歳の2年間でだいぶ変わったなと。でも動けば動くので、自分は動いていないと、私生活にも支障が出るぐらい。今年は暴走しまくりたいと思っています(笑い)」