スポーツ指導者らを招いた「第4回日本の未来とスポーツコンファレンス~スポーツで豊かにするニューノーマルな社会の未来~」が16日、オンラインで行われた。

スタンフォード大のアスレチックトレーナーで昨夏「スタンフォード式脳と体の強化書」を著した山田知生氏らが企画。プロ野球ソフトバンク前監督の工藤公康氏やバレーボール元米国代表のヨーコ・ゼッターランド氏ら5人が講演を行った。

「子どもたちの未来と可能性~私が大切にしているもの」と題して講演した工藤氏は、子どものうちは勝ち負けより楽しめる環境を作ることが大切として、スポーツ指導のあり方について語った。複数競技を経験する意義に関しては、自身が野球以外にも体操やハンドボールをしていた少年時代を例に「いろいろなスポーツをすることで、自分で考え行動することや、体の力の入れ方、バランスなどを覚えていった」と振り返った。

主催者の1人である山田氏は「限りある子どもと過ごす時間、何を教えるか?」をテーマに講演。教える側の大人が時代とともに意識を変えていかなくてはいけないと強調。「我々は子どもに将来何をやりたいかとよく聞くが、大人も後世に何を残したいかと問われるべき」と話し、若い世代のためにも学び直していくことの大切さを語った。