ラグビーの新リーグ「リーグワン」1部で暫定4位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイに、強力な起爆剤が加わった。

南アフリカ代表の世界的フッカー、マルコム・マークス(27)が20日、チームに合流。早速、この日に発表された第3節コベルコ神戸スティーラーズ戦(22日、ノエスタ)登録メンバーに控えとして名を連ねた。

新型コロナウイルスの影響で来日が遅れていた、初代王者へのキープレーヤーがやってきた。日本で3季目のプレーとなるマークスは南アフリカからザンジバル(タンザニア)に渡り、2週間滞在。1月5日に日本へ入国し、6日間のホテル隔離、PCR検査の陰性を確認して11日から自宅待機となっていた。17日にも再度陰性を確認し、この日に合流すると「正直、難しい状況ではあった。できる限りのことをやりました。スピアーズに戻ってこられて、プレーできるのが何よりもうれしい」と喜んだ。

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昨秋の代表活動後には結婚式も行い、今回は新妻との来日となった。合流2日後の強豪神戸戦となるが、サポートも手厚い。チームは同戦で大規模噴火の被害を受けているトンガへの応援の思いを込め、同国代表のチームカラーとなる赤のソックスを着用予定。開幕3連勝(第1節埼玉パナソニックワイルドナイツ戦は中止で勝ち点5)、その先の頂点へ、マークスは「日々の過ごし方も、どれだけハングリーにできるか。勝っても負けても、必ず良くしていく。チームもいい雰囲気。スタジアムでオレンジアーミー(ファン)の前で戦うのが楽しみです」と胸を躍らせた。【松本航】