初めて決勝戦に挑んだPFUは、接戦の末に東レに敗れて、準優勝だった。過去5度の優勝を果たした実績を持つ格上の相手にも必死に食らいつき、第1セット、第4セットではジュースまで持ち込んだ。

坂本将康監督(47)は「非常に悔しい試合だった」と漏らしたが、「格上の相手に立ち向かっていく姿がかっこよかった」と選手をたたえた。

シーズンの最初はまだ未熟なチームだった。しかし、焦らず1戦1戦積み重ねることで、創部44年目にして初めての決勝進出を果たした。

チームを引っ張ったのはエース、バルデス・メリーサ(19)。鋭いアタックやサーブで53得点を奪い、実力を見せつけた。坂本監督は「(メリーサは)成長したいという気持ちを常に持ち続けている。向上心の塊だ」と、若きエースの今後に期待を寄せた。

PFUの本拠地は石川県かほく市。メリーサは「来シーズンはもっと強くなるからお楽しみに」とファンにメッセージを送った。

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