全日本スキー連盟は10日、今季活躍した選手をたたえる「スノー・アワード」を実施。北京オリンピック(五輪)で金銀2つのメダルを獲得したノルディックスキー・ジャンプ男子の小林陵侑(25=土屋ホーム)が、スノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢(23=TOKIOインカラミ)とともに最優秀選手賞(MVP)を受賞した。

17年から始まった同アワードで複数の選手がMVPを受賞するのは初めて。北京五輪では大技トリプルコーク1440(縦3回転、横4回転)を成功させて金メダルを手にした平野歩との同時受賞について、小林陵は「生では見られなかったけれど、あの場で世界最高難易度の技を決めた。その活躍に刺激を受けていた」と明かした。その上で、最高名誉の賞を2人で分かち合ったことを「すごくうれしい」と喜んだ。

JOCから金メダリストへの報奨金500万円に加え、この日は全日本連盟から金メダリストへの報奨金300万円の目録も渡された小林陵。前日には連盟のトップスポンサーで不動産大手のエイブルからも報奨金100万円が贈られ、純金の特製メダルも受け取った。ボーナスをどう使うかについては、「使い道は税金ですね」と話した。