バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)王者を決めるチャンピオンシップで宇都宮ブレックス(ワイルドカード/東地区4位)が2季連続3度目の決勝進出を決めた。準決勝第2戦で川崎ブレイブサンダース(東地区2位)を77-73で下し、2連勝を飾った。Bリーグ創設シーズン以来5季ぶりの優勝を目指す。

宇都宮は立ち上がり、東京オリンピック(五輪)日本代表の比江島慎が3点シュートを立て続けに決めるなど優位に運んだが、すかさず川崎も応酬。一進一退の攻防が続く中、前半を31-28で折り返した。

後半も白熱した展開に。52-52の同点で最終第4Qに入ると、終盤まで競り合いが続いたが、勝負どころで比江島がファウルを何度も得てフリースローを落ち着いて決め続け、宇都宮が勝利をもぎ取った。

チーム最多24得点の比江島は、「苦しい時間帯が続いたが、我慢して我慢して、チームとして勝ち切れた。価値のある勝利」と実感を込めた。

勝負どころで決め続けたフリースローについては「周りを見渡せばブレックスファンが見守ってくれていた。そこで安心して、そこまで力まずにできた。正直、落ちる気がしなかった」。前日に続いてアウェー会場の半分近くを黄色く染めたファンに感謝しながら振り返った。

昨季は悔しい思いをした決勝へ向け、「気負いすぎず、リラックスしてファイナルを楽しめたら。精いっぱい楽しみたい」と意気込みを語った。

準決勝のもう1試合、琉球ゴールデンキングス(西地区1位)対島根スサノオマジック(西地区2位)は同日午後7時5分試合開始。前日の初戦は琉球が逆転で制した。

決勝も2戦先勝方式で、28日から東京体育館で行われる。