三菱重工相模原ダイナボアーズ(2部3位)が、2連勝で涙の1部昇格を果たした。

前半10分、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安(1部10位)に先制を許したが、同15分に右への展開からバックスのサインプレーでトライを返した。

同27分にはキックを使って前進し、最後はCTBリトルのキックパスからWTB杉浦が飛び込む。

前半のトライ数は相模原3に対し、浦安が2本。19-12と相模原リードで折り返した。

後半は互いに粘り、25分過ぎまでスコアが動かないまま時間が流れた。

試合を決定付けたのは同26分。浦安がゴール前5メートルまで攻め込む。絶好のトライチャンス。左へ展開し、SOブラックが飛ばしパスを放った。

そのパスを、相模原の法大出身のCTB奈良がインターセプト。1人で90メートル近くを走りきってトライを奪った。

終了間際にはSOニコラスもトライを挙げてリードを広げた。

浦安は入れ替え戦2連敗で、まさかの2部降格となった。

NTTの再編により、来季1部から3部に降格するNTTドコモレッドハリケーンズ大阪のプロ契約の主力選手を受け入れる方針だが、NTTの2チームとも1部から消える屈辱となった。

早大出身のフランカー金主将は「非常に残念です」と言葉を詰まらせた。相模原の37歳フッカー安江主将は「来季(1部で)戦えるチーム作りをしたい」と喜んだ。相模原とともに近鉄が来季1部昇格する。