昨季関東対抗戦2位の早大が、大学王者の帝京大にダブルスコアで敗れた。

前半5分にSO守屋大誠(2年=早実)のトライで先制したが、立て続けに4トライを奪われて同22分時点で7-24。主導権を握られる展開となり、NO8相良昌彦主将(4年=早実)は「まだまだ(帝京大との)力の差があるなと感じた」と冷静に分析した。

前年度のチームからはCTB長田智希主将(22=現埼玉パナソニックワイルドナイツ)、FB河瀬諒介(22=現東京サントリーサンゴリアス)など主力が抜け、チームは発展途上の段階にある。新チーム始動時からフッカーに転向した佐藤健次(2年=桐蔭学園)は「FWのセットプレー、1つ1つの接点で帝京大学さんに負けていた。1つ1つ修正して、もっと1対1で戦えるようにしたい」。就任2季目の大田尾竜彦監督(40)は「いいところもあったが、キックオフ後の自陣からの脱出がうまくいかなかった」と振り返った。

春季大会は12日の日大戦が最終戦となる。ここまで4試合を終えて1勝3敗。勝利は大東大戦のみで、明大、東海大、帝京大に敗れた。締めくくりとなる一戦に向けて、相良は「自分たちがこれまでやってきたことを出して、必ず勝利で終わりたい」と言い切った。【松本航】