女子で、19年世界選手権個人金メダル、21年東京オリンピック(五輪)代表の森ひかる(22=TOKIOインカラミ)が、56.940点の予選1位で、上位8人で戦う18日の決勝に進んだ。「いい練習はしてきた。出せる自信はあった」。

19年に世界女王になったが、金メダルが期待された東京五輪では13位に終わり、「心に大きな傷を負った」。引退も頭をよぎったが、「やっぱりトランポリンが好きで続けたい」。自ら多くの企業にメールを送り、スポンサーの依頼を行った。

そのメールを見たTOKIOインカラミ・ブランドを販売するイフイング株式会社の社長が名乗りを上げ、所属先となり、5月9日に現役続行を表明した。決勝は「順位に関しては意識していない。どれだけ自分が力を出せるかで、自分を評価していきたい」と話した。

今大会は、11月に行われる世界選手権(ブルガリア・ソフィア)代表の最終選考会で、代表枠は男女各4。すでに5月22日に行われた全日本年齢別で優勝した男子の西岡隆成(18)、女子の宇山芽紅(26)が代表に決定している。